畳の傷表について

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畳の傷表について 


変色い草、花付い草並びに病虫害い草、織り傷のほか次のような傷が製品面に出ると傷表で扱われる。

○カビ
 い草ならびに畳表に生ずるカビをいう。通風が悪く湿度が高いとき発生し易い。畳表の場合特に乾燥を十分にする必要がある。
 カビの種類は黄、黒、青、赤カビのほか、くもの巣状(リゾップス属)等がある。

○黴表(かびおもて)
 カビ菌に侵された畳表をいう。乾燥不良の畳表を貯蔵したり、貯蔵中に湿度の高い風をあて湿気を吸収さすと、カビ菌に侵され色沢が悪くなる。

○甲(こう)
 畳表を八つ折にした場合の折り目の表面をいう。

○甲焼け(こうやけ)
 貯蔵中に光線があたり一部が褪色(黄変)した畳表をいう。主として畳表を折りたたんだ折り目が褪色した状態をいう。

○斑乾燥(むらかんそう)
 い草ならびに畳表が一様に乾燥していない状態をいう。保管中変色するので特に注意を要する。

○虎(とら)
 病害(紋枯病)等により根元から先端までの間で部分的に茶褐色となっているイグサで製織した畳表の状態をいう。表面に虎模様の斑点ができるのでこのような呼称がつけられている。別名「ほし」ともいう。

○はみかた
 蛇紋病の羅病い草で製織した状態をいい、「まむし」の紋様から呼称されている。まむしのことを「ハミ」という。別名「ほし」ともいう。

○てれ
 変色い草を製織し、畳表面に現れた状態をいう。別名「まだら」ともいう。

○通し赤(とおしあか)
 あたり、黄色い、よどみい、並びに枯い等、根元部から先端部まで黄変または茶褐色となったイグサが製織した畳表面に筋状に現れた状態をいう。別名「すあか」ともいう。

○蛇尾(じゃび)
 畳表の目(行)が乱れている状態をいう。蛇の尾から出た言葉で、蛇尾ついているという。別名「目崩れ、行乱れ」ともいう。

○荷傷み(にいたみ)
 運搬中あるいは取り扱いの不手際により傷(すり傷、引っかき傷、手鍵傷等)が畳表にできること。

琉球畳どっとこむ

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このページは、琉球畳どっとこむが2008年12月 3日 21:40に書いたブログ記事です。

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